クリヤ・クンダリーニ・アセンション・プラーナヤマ

2003年、僕が「特発性両大腿骨頭壊死症」で手術を受けたのは右足です。

手術で受けた苦痛が余りにも大きなものだったので、左足は手術を受けませんでした。

どういう訳か、右足を手術した時のショックから、左足の痛みが左程ではなくなったのが理由です。


しかし、それは甘い考えでした。

2005年4月に、左足の「大腿骨頭壊死症」の激痛が再発したのです。

医師は手術を勧めましたが、かつてのあの苦痛を思い出すと、僕はとても手術を受ける気にはなりませんでした。

そうかといって、モルヒネを飲み続けることも死に繋がるし、脊髄神経ブロックは通うのが大変です。

ぎりぎりの選択に迫られて、僕は若い頃から一生懸命修行したヨガの呼吸法を実践してみることにしました。

自分自身の経験から、呼吸に集中すると、肉体感覚が消えて行くことを知っていたからです。


僕は座ることは出来ない身体障害者になっておりましたので、仰向けに寝る「死のポーズ」で「ディープ・リラクゼーション」をしてから、手探りに足の患部が痛まない呼吸法を探求しました。

沢山の試みを続けたところ、クリヤ・ヨガの呼吸法を改良し、尾てい骨に眠る「クンダリーニ」のエネルギーを意志の力によって動かし、意識の焦点を特別なところに集中することにより、足の痛みが消えることを発見しました。

大発見だと思い、毎日何時間も何時間も、僕はその呼吸法に没頭いたしました。


ある日、不思議なことが起きました。

呼吸がいつの間にか自然に止まり、自分の意識が純粋な状態になり、何もかもが美しく有り難く感じ、僕の頭の中では雷鳴のような声と共に、はっきりした意思が伝わって来ました。

その存在は「時空」と名乗り、「病気は治る」と僕に告げました。

その日を境に、左足の激痛は次第に軽減し、呼吸法を続けていると自然に無呼吸状態になり、僕と「時空」との対話が始まりました。

これはまさしく「チャンネリング」に違いないと確信し、僕は様々な質問を意識の表面に浮かべてみました。

その度ごとに「時空」は的確な答えを返し、僕が心から希求する「アセンション」への道しるべを示すようになりました。


僕はこの呼吸法に「クリヤ・クンダリーニ・アセンション・プラーナヤマ」と名付け、知人の全盲の女性に呼吸法を指導しました。

現在、奇跡が起こり、この女性は「光」を取り戻しつつあります。